この記事は「新型ハリアーのガソリンモデル試乗」についてまとめています。
- 新型ハリアーの走行性能
- 新型ハリアーの先進装備
- 新型ハリアーの試乗レポート
- どちらのモデルがオススメ?
新型ハリアーのハイブリッドモデルとガソリンモデルに試乗してきました。
以前はハイブリッドモデルの試乗レビューについて紹介しました。
今度はガソリンモデルですね。
旧型ハリアーでは、ガソリンモデルが売れ筋となっていましたが…。
試乗を行った数か所の店舗にどちらが売れているか聞いてみたところ、今回も”ガソリンモデル”が売れ筋のようです。(地域差はありそうですが…)
ということでガソリンモデルがそんな仕上がりになっているのか気になる人も多いのではないでしょうか?
あわせて今回は新型ハリアーになって”追加”または”進化”した先進装備についても紹介したいと思いますので是非ご覧ください。
かなり良くなってますから。
ちなみに!
新型ハリアーについては試乗レポートだけではなくエクステリアについても実物写真でレビューしています。興味がある方はどうぞ↓
Contents
新型ハリアー(ガソリン)について
試乗したハリアーのガソリンモデルの走行性能にかかわる情報について紹介します。
新型ハリアーの駆動方式も旧型と同様にFFと4WDが選択可能です。
そして、今回試乗した駆動方式は売れ筋となるFFとなります。
旧型ハリアーにおいては、「ガソリンモデル」「FF」が最もリセールバリューが良い組み合わせであったため各グレードでこの組み合わせが多く存在していました。
また、新型の走行性能に関する情報の他に旧型ハリアーの情報もあわせて記載しているので比較してみてください。
スポンサーリンク
新型ハリアー(ガソリン)の走行性能スペック
グレード | S |
---|---|
パワートレイン | 2.0ℓエンジン |
駆動方式 | FF(前輪駆動) |
最大出力 | 171[PS] (旧型:151[PS]) |
最大トルク | エンジン:207[N・m](旧型:193[N・m]) |
燃費(WLTC) | 15.4[km/ℓ](旧型:JC08/16.0[km/ℓ]) (市街地:11.3、郊外:15.7、高速道路:18.0) |
車両重量 | 1530[kg] (旧型:1580~1610[kg]) |
上記が試乗した新型ハリアー(ガソリン)の走行性能に関係がありそうな情報となります。
試乗したガソリンモデルのグレードはSです。
「ガソリンモデル、Sグレード、FF」
この仕様が、最もお安くハリアーを購入できます。
ハイブリッドモデル同様エンジン出力もトルクも約1割程度向上しています。
また、同じく燃費も向上して重量も軽くなっています。
新旧で燃費モードが違うので一概に比較することはできませんが、重量が軽くなっているので良くなっているはず!(笑)
プラットフォームの違いはかなり大きいですね。
スポンサーリンク
新型ハリアーの先進装備の追加
新型ハリアーになって以下のような、安全装備が追加または進化しています。
- レーントレーシングアシスト(LTA)
- ブラインドスポットモニター(BSM)
- ロードサインアシスト(RSA)
- プリクラッシュセーフティー(夜間歩行者・昼間自転車対応)
- デジタルインナーミラー(前方後方録画機能付き)
- アイドリングストップ非搭載
それぞれ装備の内容や便利なシチュエーションについて紹介していきます。
スポンサーリンク
レーントレーシングアシスト(LTA)
LTAは、レーダークルーズコントロール中に使用可能な機能となっていて、白線中央の走行を維持するようにステアリングを維持します。
旧型ではレーンディパーチャーアラートという機能で、車線はみだしの警告と多少のステアリングアシストのみの機能でした。
実際に自動車専用道路にて使用してみましたが、今回バージョンアップしたLTAは、かなりの精度で中央を維持します。
また、中心をずれた時のステアリングアシストが結構強力です。
一定時間ステアリングを動かさないと警告が出て最終的にLTAが解除される為、手放し運転はできませんが…。
実際にかなり使える機能となっています。
私の愛車である後期型RXにもLTAがついているのですが、精度が低く使っていませんが新型ハリアーのLTAは完成度が高いので十分に使えるレベルだと思います。
スポンサーリンク
ブラインドスポットモニター(BSM)
BSMは、車両後部に埋め込まれたセンサーによって死角に存在する後続車の存在をサイドミラー内のインジケーターに表示してお知らせしてくれる機能です。
また、死角に後続車がいる状態で車線変更すると表示が点滅して猛烈にアピールしてきます。(笑)
新型ハリアーを含めたSUVタイプは腰高となるので車高の低い車が死角にいると結構見えません…。
その為、新型ハリアーにおいてもかなり使える安全装備となります。
それと、最近のデザイン重視の車は死角の確認がしづらい作りのものもあるので重宝する機能です。(レクサスNXとかね)
すでに標準装備となっている感はありますが、オプションなら選んで損はない機能です。
旧型ハリアーの前期型から後期型にマイナーチェンジするタイミングでも何故か採用されなかった機能がフルモデルチェンジでようやく装備されました。
スポンサーリンク
ロードサインアシスト(RSA)
RSAは、車載カメラにて標識を読み取り、マルチインフォメーションディスプレイやヘッドアップディスプレイ内に表示してくれる機能です。
標識の見逃しで法定速度をオーバーすると警告してきます。
なお、警告機能は個別設定でOFFにできますけどね!(笑)
これもRXについているのですが、意外に使える機能だと思っています。
スポンサーリンク
プリクラッシュセーフティー
新型ハリアーのプリクラッシュセーフティーは、「昼間の人・車・自転車」「夜間の人・車」に対して反応する衝突軽減システムになりました。
旧型ハリアーでは、「昼間の人・車」のみの対応でした。
人や車のみならず自転車というのがありがたいです。
自転車が横断歩道とかでものすごいスピードで急カーブして渡ってくるケースもあるので、そういった場面で車に助けられそうです。
私は人通りの多い都心部で自転車に飛び出してこられた経験が多々あるので、こういった装備が増えると安心して運転ができます。
まぁ、自身の目で確認するのが第一ですが…。
スポンサーリンク
デジタルインナーミラー
最近はやりのデジタルインナーミラーですね。
車両後部にカメラがついていて、後席の乗員やラゲッジスペースの荷物の影響を受けずに後方確認ができるミラーです。
実際のルームミラーとは見え方が違うので慣れが必要です。
また、新型ハリアーのデジタルインナーミラーには前後のドライブレコーダー機能も付いているので車両前後の映像が録画されています。
これにより、後付けでドラレコを取り付ける必要が無いですね。
トヨタ純正オプションでデジタルインナーミラーが6万円程度、ドラレコ前後が工賃込みで5万円程度します。
これがグレードによっては標準装備となるのは有り難いです。
標準装備されないグレードについては、社外品でミラー型ドライブレコーダーが販売されているので取り付けてみてはいかがですか?
私は4000円で取り付けました。興味がある方は当時の記事を見てみてください↓
スポンサーリンク
アイドリングストップ非搭載
新型ハリアーのガソリンモデルからは、アイドリングストップ機能が無くなっています。
旧型のガソリンモデルではついていました。
個人的には、アイストの非搭載は賛成ですね。
アイドリングストップすることで走り出しが遅れてストレスになります。
また、併せてエンジン再始動の音や振動が上質な車内空間を乱します。
その為、私もRXではアイドリングストップの機能をOFFにしています。
ですが、アイドリングストップが欲しいという人もいるかもしれないのでアルファードのようにオプションで選択できるようにできても良かったかもしれません。
アルファード同様に装着率はめっちゃ低いかもしれませんが…。
スポンサーリンク
新型ハリアー試乗(ガソリン)
お次は各ポイントごとに新型ハリアー(ガソリン)の試乗で感じたことを紹介していきます。
また、どの位良かったのかをハイブリッドモデルと比較しながら「5星」で独断と偏見により評価します!
ガソリンモデルの試乗はハイブリッドモデルの3倍以上の距離と時間を走行させていただいたので、違いもきっちり感じることが出来ました。
それではガソリンの評価は?
スポンサーリンク
乗り心地
乗り心地はハイブリッド同様に地面に吸い付くような乗り心地です。
段差でも跳ねず、衝撃をうまいこと吸収します。
ただ、衝撃を吸収するのではなく接地感のようなものを強く感じます。
一般的にはハイブリッドの方が乗り心地が良いという風に思っていたのですが、新型ハリアーでは「そこまで違いはないかな?」というのが素直な感想です。
乗り心地:
スポンサーリンク
静寂性
外部からの遮音性はハイブリッドと同じです。
違いとしては…
当然ですが、エンジン音ですね。
そんじょそこらの車より明らかにエンジン音は抑えられています。
ただ、ハイブリッドと比較すると音が聞こえます。
低回転ではほとんど気になりませんが、強めにアクセルを踏むとそれなりに聞こえます。
なので、街乗りであればかなり静かで快適な車です。
静粛性:
スポンサーリンク
運動性能
運動性能はガソリンの方が良く感じました。
ロールが少ないのもハイブリッドよりガソリンです。
ガソリンモデルの方が120[kg]も軽いせいでしょうか?
運転もハイブリッドよりガソリンモデルの方が楽しいです。
よくある「運転がうまくなった感じがする車」ですね。
ハンドルのレスポンスも良く、思い通りに曲がります。
カーブが多い道で楽しい車です。
運動性能:
スポンサーリンク
加速性能
加速性能としては、普通といったところです。
発進加速に関しては、ストレスが無いスムーズさです。
50km/hぐらいまでならストレスフリーです。
それ以上になるとハイブリッドとの差が大きいです。
踏んでもエンジン音と比較しても前には進まない感じですね。
伸びは明らかにハイブリッドモデルに劣ります。
法定速度70km/hの幹線道路の合流や追い越しでは問題なしです。
ただ、余裕があるわけではないです。
70km/hでそんな感じなので、高速道路にてそこそこのスピードでの走行や追い越しを行うのであれば多少のストレスを感じるかもしないレベルです。
その為、ガソリンモデルは街乗りに適したパワートレインといったイメージでした。
加速性能:
スポンサーリンク
実燃費
ハイブリッドモデルの時の3倍以上の距離を走行したので複数のシチュエーションで燃費を測定することが出来ました。
まずは、渋滞気味の道路の実燃費は…
・
・
・
どん!
9.6[km/ℓ]です。
まぁ、そこそこ悪いですね。
写真を撮ることが出来たのが渋滞後の試乗終わりだったのでこの数字です。
ちなみに、
ある程度スムーズな街乗り燃費は13[km/ℓ]!
幹線道路をノンストップ走行(クルコン70キロ設定)では21[km/ℓ]!
でした。
ノンストップ走行に関してはカタログ燃費より良いですね。
高速道路だったら、70キロよりもうちょいスピードを出すので21からちょっと下がってカタログ燃費付近に着地しそうですね。
ハイブリッドよりも燃費は劣りますが、価格差から見ると全然気にならない程度のような気がします。
実燃費:
スポンサーリンク
新型ハリアーの試乗レポート まとめ
- HVより運動性能が高い
- 発進加速は十分
- 街乗りでは快適
- 必要十分な加速性能
- 実燃費はカタログと同程度
スポンサーリンク
どちらのモデルがオススメ?
ガソリンモデルとハイブリッドモデルのどちらがオススメかですが…。
正直、ガソリンモデルはハイブリッドモデルに燃費、加速性能、静粛性で劣ります。
私の脳内では…
- 燃費で価格差の元をとるのは困難
- 恐らくリセール率はガソリンの方が良い
- 加速性能は、街乗り中心なら特に困らない
- 運動性能や運転の楽しさは、ガソリンモデルの方が上
- 静粛性は、ハイブリッドに劣るが平均以上に優れている
という思考が成り立ち、ガソリンモデルがオススメとなりました。
車を買う際に重要なポイントとなるのが金額の差となることも多いはずです。
ガソリンモデルとハイブリッドとの価格差は約60万円です。
また、一般的には3年もしくは5年で手放す際はガソリンモデルの方が値下がりが少ないです。
その購入価格とリセール率の差にお金を払う価値を見いだせればハイブリッドの方が良いでしょう。
スポンサーリンク
おわりに
今回の試乗レポートは、ガソリンモデルを検討している皆さんの参考になったでしょうか?
ハイブリッドモデルはかなり完成度が高かったですが、ガソリンモデルもかなり良い。
どっちもありです。
どちらにするのかは、かなり悩むかもしれませんね。
個人的オススメは先ほども紹介したとおりガソリンモデルです。
購入・売却価格と車両性能のバランスが良いです。
ですが、ハイブリッドモデルには金額以上の価値もあると思います。
加速や静寂性に価値観を見出す人も多いはずです。
価値観や車に求めるものは人それぞれです。
車選びってそういうものですからね。
「お金以上の価値がある」
「でも、お金も大事」
そういった自身の価値観による車選びって楽しいですよね。
車って悩んでいるときが一番楽しい気がします。
というわけで…。
終わりにします。
今回の記事が新型ハリアーに興味がある方の参考になれば幸いです。